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瑠璃の日記(2003年5月)

2003年5月△日   「変化」

約束する時点で「無理かもしれないかもしれないけど」とダーリンに言われていた通り、今日もドタキャンです(--、)

ダーリンに見てもらうための日記を転載。
「今日は会えなくて残念ですが、私は元気です。会えなくってもいい、という訳でもないのですが、ダーリンが無理するよりは全然マシです。……なんて言ったらダーリン思いな子みたいですが、実は自分のためです。ダーリンが無理して、私とつきあっているのがしんどくなってさようなら〜、なんて嫌だから。何度も言っていますが、この関係がずーっと続くことが私の1番の望みです。だからドタキャンも気にせずしてくださいね。今日もお仕事お疲れ様です。愛してます♪」

「私は元気です」と書いたのは強がりではなく、結構平気だったりします。あまり期待していなかったというのもありますが、すっかりドタキャン慣れしてきたみたい。今ではこんな私達ですが、お付き合いを始めて最初のドタキャンのとき、ダーリンからの電話を切った私はわーんと泣いて、ダーリンはなんとか都合をつけて遅い時間に駆けつけてくれました。そう考えてみると、ダーリンにも私にも心境の変化、というのがあるみたいです。

「付き合って○年です」なんて話をすると、「今が一番楽しい時期だね〜」なんてよく言いますよね。けどその時期が人によってまちまちだったりするので、聞くたびに『“一番楽しい時期”って結局のところいつなの???』と不思議になります。一般的にはお付き合いを始めたばかりのラブラブな時期を指すんでしょうかね?そうだとしたらドタキャンされてわーんと泣いてしまうようなことのなくなった私は、もう「一番楽しい時期」を過ぎてしまったことになるのでしょうか。確かに、求める激しさは以前より薄まってしまったかも。けど私にとっては、ドタキャンされてわーん、なんて何も楽しくありませんでした。こうやって静かな気持ちでダーリンのことを思える今の方が、ずっと「楽しい時期」です。

大体、「今が一番楽しい時期」なんて言い方、「今が最高であとは落ちるだけだよ」と言ってるようで失礼ですよね(と考える私がひねくれているだけ?)。ダーリンとの一番楽しい時間は、これからも続いていくのです♪

2003年5月○日   「メール」

明日は私の趣味の活動をダーリンが見に来てくれることになっています。だけど、このところの調子じゃ明日も難しいかも?という訳で「無理せずに、来られそうにないならメールください」という趣旨のメールをダーリンに送りました。その返事↓

「行くつもりで用意しています。頑張ります。でもダメだったらゴメンネ。また連絡します。」

今まで「ですます」メールだったので、「ゴメンネ」がやけに嬉しい私です(*^-^*)

2003年5月◎日   「チュ♪」

今日の趣味の活動は、ダーリンに来てもらえることになりました!わーい♪お互いに相手の趣味のファンな私達(こういうのを「バカップル」と言うらしい)。なのでダーリンは私の趣味の活動に来るのを楽しみにしてくれていて、予定も調整してくれたみたいです。来てくれたらカメラのシャッターを押してくれたり、その他の用事を頼んだり、いろいろ「使える」ダーリン。助かります♪

今回活動場所に着いて、ショックだったこと。ビルの一角にあったのですが、そのビルのエレベーター、なあんとシースルーになっているじゃあないですか!おしゃれに見せるためなんでしょうが、これじゃ丸見えでぺたぺたできない〜(泣)。うう何の為のエレベーターなんだっ( - ゛-)(←上り下りの為です)

なのでダーリンを迎えに行っでも、いちゃいちゃはナシ(--、)
中に入ってあまり人がいないとき、ダーリンは私の手を取って「折角会えたのに、今日は少し残念」と言ってくれました。私と会ったらシタイ、と思ってくれているみたいです。こうやっていつまでも求めてもらえる、って幸せだな(*^-^*)
私も同じように思っているんですよ〜。

という訳で、帰りは階段で降りてしっかりぺたぺたしました(笑)。なんにもナシじゃあお別れできませんからね。そして帰り際、ダーリンが帰っちゃうの寂しいなあ……とダーリンをじとーと見てたら
「チュ」
なあんとダーリンがキスしてくれたんです!きゃあ、嬉しーい(≧▽≦)
家や職場から離れたところだからこそできる芸当ですね。こっちは本当に幸せだったのですが、こんな中年2人のラヴシーンなんて見せられた通行人の方々にとっては、いい迷惑ですよねえf(^ー^;
この場をお借りして、「申し訳ございません」m(_ _)m

2003年5月♪日   「二人飲み会」

あまりにも会う時間が取れないので、「飲み会がある」ということにしてゆっくり会ってもらいました♪

なので、珍しく私の家で食事をとることに。料理が苦手なのでダーリンが来るときはカレー、と決めています。ですが煮込むほどの時間もない今日は、ちょっと変わって「麻婆豆腐丼」。レシピはケンタロウの本からです。これが簡単でおいしいんだな♪私が半分くらい食べたところでダーリンが「お代わりもらっていい?」。はーい、なんて抱きついたら、そのまま「こっちも食べたい」「私も早く食べてほしい♪」なんてベタな展開になって(笑)。食事の途中でそのまま雪崩れ込んでしまいました。お行儀悪い私達ですf(^ー^;

今日はダーリンがイケないままでした。こういうときがたまにあるみたい。ダーリン曰く「射精できないと気持ち良くない、って訳ではなくて、こうやってぺたぺたしてたらすっきりするし気持ちいいんだよ」なんだそうです。例えば自慰なら「出たらすっきりはするけど、気持ちいいって感じではない」のだそうで、これは私も同じだなあ、と納得。そして私にとっては「ダーリンがイカない=何度でもデキる!」ということなので、なかなか幸せなことなのでした(笑)。4回目私が乗ってる最中にダーリンは眠ってしまい、それこそ自慰のようだったのですが……。
(付記:次の日は内股が筋肉痛(泣)。誰にも言えないので、黙って耐えていました。)

ひとしきりぺたぺたした後、
ダ「実は麻婆豆腐のお代わりができていないことが心残りなんだけど」
私のつたない料理でも喜んで食べてくれる、優しいダーリンです(*^-^*)

2003年5月▽日   「不倫の特権」

ダーリンからメール。
「先日はどうもご馳走様でした。とてもおいしかったです。」

とっても嬉しいメールですけど、こういうこと言ってもらえるのは「不倫ならでは」ですね。「そのセリフを言うべき相手は奥様でしょ」と思いますが、今更こんなことダーリンが言い出したら「何かやましいことがあるの!?」と、かえって疑わしいのかな?ずーっと一緒にいたら、だんだん感謝の言葉も言わずもがなになっていって、でもそんな風に親しい関係になっていくのも素敵だなーと思います(ないものねだり?)。

ってことで今月最初の日記に戻るのですが、私達の関係なんてまだまだですねー。目標は「ダーリンが私の前で平気でおならする位」ということで(笑)。

日記まで(1)   「出会いから好きになるまで」

1か月分の日記がこれだけって……、と思われるでしょうが、本当にこれだけなんです。会えないんですもの(泣)。しばらくこんな状況が続きそうなので、2人の出会いからの出来事を連載してみようと思います。ネタを小出しにして半年位はもたせたいのですが、どうなることやら。

ダーリンとの初対面は職場で紹介されたとき。「素敵な人が上司で嬉しいな♪」が私の第一印象でした。一目惚れですね。そのことを後々お付き合いしてからダーリンに話したら、ダーリンの第一印象は「鎖骨が綺麗だから触りたい」だったそうです。さこつぅ!?もちろん仕事ですから露出してた訳でなく、ブラウスの襟元から少し見えてた位のはずなのですが。
ダ「そんなこと言ったら殴られそうだから言わなかったけど」
……殴りはしませんが、私の第一印象は「セクハラおやじ」になっていたことでしょう。思いとどまってくれて良かったあ。にしても、嘘でもいいから「僕も一目惚れだよ」とか言ってくれたらいいのに、やっぱり正直なダーリンなのでしたf(^ー^;

出会ってからすぐにダーリンが既婚者と分かって、それを当然のこととして受け止めていました。ある程度年をとると、素敵な年上男性って大抵既婚者ですからね。その頃はまさか恋をするなんて思っていませんでしたし。おしゃべりする度に好きになって、友達に「職場に素敵な上司がいて、仕事行くのが楽しいの〜♪」なんて気楽に話していました。

ダーリンのことを好きになっていく過程での会話で、よく思い出す話。お互い映画が好きで、好きな映画をお互い挙げていくうちに話題が「レオン」のことになりました。(以下「レオン」のストーリーが分かるので、ご覧になっていない方は読まれないほうがよろしいかと思います。)

「レオン」と言えば「愛を知らなかった殺し屋が、愛を知って愛のために死ぬ」というような映画だと思いますよね。普通。けどダーリンの感想は「女の人は恐ろしい」だったんだそうです。えええ?なんでそうなるの???
ダ「最後にマチルダが観葉植物を地面に植える場面があるよね?あれを見たら『そんなところに植えたら枯れてしまうのに』って思うんだよ。あの観葉植物は、不自然だけど完結した世界で生きていた訳でしょ?あの観葉植物はレオンを象徴していて、レオンも不自然だけど殺し屋として完結した世界に生きてたんだよ。それがマチルダに会って、親の仇討ちだって引っ掻き回されて、最後は殺されてしまうでしょ?だから女の人は怖いなあ、って」
……あの映画を見てこんな解釈をする人がいるとは。「この人ってすごく面白い人だなー」と、こんな経験を重ねて、どんどん惹かれていきました。

そして今、この話をよく思い出すのは「ダーリンにとって私ってマチルダ?」と考えてしまうからです。もちろんあんなに可愛いという訳ではなく(笑)。家庭、仕事、趣味。完結した世界、それも自然で幸せな形で完結していた世界を、私が掻き乱してしまったのだなあ、という意味です(ダーリンを殺しはしませんけどね)。月子さんとの交換日記に、自分のことを「徒花(あだばな)」とい表現したのも、この連想からでした。

それでもやはりレオンは幸せだった、と私は思っているのですが。今ダーリンが「レオン」を見たら、どのように解釈するでしょう?

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