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瑠璃の日記(2005年11月)

2005年11月◇日   「誘惑」

先月のお話。10年来のお知り合いで、いつもご飯をごちそうしてくれるおじさん(元上司。以下Aさんと呼ぶことにします)の職場近くを通りかかったので、突然連絡を入れて会ってもらいました。Aさんは精神的にちょっとまいっていたらしく、私の訪問をとても喜んでくださいます。ケーキセットをごちそうになりつつ私がプチカウンセラー役になっていろいろ話をしていたのですが、話は何やら怪しい方向に。帰りの道すがら、
Aさん「瑠璃さんと手をつなぎたいな」
瑠璃「えっ、こんな人通りの多いところでは無理でしょ(@_@)」
A「うん、つながないけどね」
などと言いつつ。「また連絡するね」とその日はお別れしました。

10日ほど経って、『ああはおっしゃっていたけど、もう連絡ないかなー』と思った頃に電話が入り、またお会いすることに。お食事をいただいてから、いつもはケーキ屋さんコースなのですが、今回Aさんの後ろをついていくと辿り着いたのはバーでした。
A「何を頼む?」
瑠「えーと、ホットミルクティー」
A「えっ、お酒全然飲めなかったっけ?」
長年の付き合いなのにそんなことも知らなかったの?とこっちがビックリ。それくらい今までは健全なお付き合いだったということです。
瑠「はい、まったく。お酒が沢山入ったケーキでもダメなんです」
A「そうか。お酒で酔わせるという手は使えないんだね。どうやったら君を酔わせられるの?」
Aさん最初から飛ばしてるなあf(^ー^;

お酒の入ったAさんは、案の定私を口説いてきます。
A「はい、手を出して。……僕の手を握ってどんな感じがする?」
瑠「……暖かいです」
A「嫌な感じがする?」
瑠「いえ、そんなことありません」
人肌のぬくもりにグラッとなりそうで、さっと手を引っ込めます。
A「手をつなげばたいていのことは伝わるんだよ。嫌じゃないってことは僕達は合うんだ」
本当にAさんのことは好きで、一緒にいて楽しいし、尊敬もしているし、私の人格を認めてくれているし、……多分体も合うだろうという気がします。でもでも。
瑠「……あの、私、○年間付き合っている彼氏がいるんです。その人も既婚者なんですけど」
Aさん「えっ、知らなかった」
瑠「はい、初めて話しますから」
趣味友達にはダーリンのことをペラペラしゃべっていますが、仕事関連の方にはダーリンの希望もあって内緒にしていたのでした。今のところダーリンとAさんは面識ありませんが、世間って狭いですからねf(^ー^;<Aさんは大人だから、ダーリンについて根掘り葉掘り聞いたりなんかしないので助かりました。
瑠「だからね、既婚者2人と付き合うなんてダメなんですよ。第一私が不幸になります」
A「ならないよ」
瑠「いえ、なります。二兎を追うものは一兎をも得ず、って言いますから」
A「そんなに僕を見くびってもらったら困るよ」
瑠「Aさんはそうかもしれませんが、彼がいるから。彼はダメとは絶対に言わないと思いますが、悲しむと思います」
A「彼のために操を立てたいんだね」
瑠「はい、好きだから」
A「最近以前より落ち着いているのは、彼がちゃんと愛情をくれているからなんだ」
瑠「そうですね」
A「じゃあこんな風に会うのも、彼が悲しむから良くないね」
瑠「いえ、別に会うのはいいんですよ。今日Aさんに会うことも言ってあるから」
A「えっ、言ってあるの!?それじゃあ何もできないなあ……」
ここでAさんはダメだと悟ったみたいです。

A「君は固いねえ」
瑠「自分でもそう思います」
A「僕が好きなところと僕に不利なところが同じだから困っちゃうよ」
瑠「あはは。ありがとうございます(^-^)」
A「ひとつつまらないことを聞いていい?」
瑠「何ですか?」
A「もしその彼と付き合っていなかったら、僕と付き合っていた?」
瑠「はい」
これはお世辞でなく、正直な感想でした。
瑠「と言うかね、もし前回会ったときに押されていたら、私よろめいていたかも」
A「えええー、そうなの?」
もしこの間「手をつなぎたい」と言われたのが人通りの少ない道だったり、Aさんが何も言わずに私の手を取っていたりしていたのだったら、そのままどうなっていたか自分でも分からないなーと思うのです。
瑠「あれからいろいろ考えて、やっぱりお付き合いしちゃいけないなあっていう結論に辿り着いたから」
A「そうなのか……。前回僕は弱っていたから、弱っているときに頼るのは失礼だと思って自分が落ち着くまで時間をおいたんだけどね」
瑠「その間に私の気持ちが固まってしまったんですよ。何事もタイミングですねー」
こうやってタイミングがずれたというのこそ、ご縁がないということなのかな?と思ったりします。

A「今日はごめんね」
瑠「いえ。私最近全然モテないから、まだ大丈夫なんだなーって少し安心しました(笑)」
A「まだまだ大丈夫だよ!こんなこと言ったら失礼かもしれないけど、最近女っぽい色っぽさが出てきたから。以前の少年っぽい瑠璃さんは、こんなこと言える雰囲気じゃなかったよ」
瑠「ありがとうございます(*' '*)」
A「嬉しかった?」
瑠璃「はい、自分を認めてもらえる人と一緒にいるのは楽しいです」
でもこの心地良さにいつまでも甘えている訳にはいきません。
A「ほとぼりの冷めた頃にまた連絡するよ」
瑠「はい(^-^)」
これで私達は元の「年に1度くらい会うお友達」に戻ります。自分は好きじゃないけど相手にはいつまでも好きでいてほしい、というのは良くありませんからね。

A「彼とお幸せにね」
瑠「ありがとうございます。今日のこと報告して嫉妬してもらいます(笑)」」
A「なんだかいいように使われてしまったみたいだねf(^ー^;」
そう言われてみればそうかも(笑)。
瑠「駅まで送ります」
A「いいから今日は帰りなさい」
瑠「はい、じゃあここで」
A「えっ」
瑠「私の家はこっち(駅と反対方向)なので」<お店が私の家の徒歩圏内だったのです。
Aさんは何か言いかけましたが、そのまま私を引き止めずに帰っていきました。

2005年11月○日   「やっぱり」

↑この次の日。なんだか私が失恋したような気分になって落ち込んでしまいました。今まで私にとってAさんは「いつでも会える人」で、実際そんなにマメに連絡を取り合っていた訳ではありませんが、それでもその気になればいつでも会える安心感がありました。でも今後こちらからは連絡してはいけないなあ、と思います(T-T)
あと「私って所詮不倫相手としか見てもらえないんだわ」と別の意味でも落ち込んだり……。

ブルーな気分でうだうだしているところに、ダーリンからメールが入りました。昨日私が帰ってから、ダーリンに「今度会ったら褒めてくださいね」とメールしておいたのの返事です。
ダーリンメール「はい。褒めます」
ぷぷぷ。ダーリン可愛い♪ダーリンのメールのお蔭で、やっぱり浮気しなくて良かったな、と暖かい気持ちになれました(*^-^*)

2005年11月♪日   「やっぱりやっぱり」

今日はダーリンと久々にデートできることになりました♪行き先はいつものカフェ。ダーリンの作品を販売していただいているイベントの会期中に、なんとか滑り込みセーフです。私の仕事が長引いて少し遅れていくと、ダーリンは他の方の作品を見ているところでした。
ダ「みんなすごいねえ」
私「そうですねー」
仕事が忙しくてゆっくり時間がかけられなかったダーリンの作品は、他の方よりちょっとショボいかもf(^ー^;
ダーリンの実力が発揮できなくて残念ですが、それでも沢山の方に見ていただけるのは嬉しいことです。ダーリンも、次はもっといい作品を作ろう!とヤル気になったみたい(^-^)

ひととおり鑑賞が終わった後、向かい合って座ったダーリンの顔を改めてまじまじ。
私「少しやせました?」
ダ「そうかな。最近仕事がすごく忙しかったから」
私「一段とかっこよくなりましたね(^-^)」
ダ「ありがとう。……そのまま返すみたいで悪いけど、瑠璃もますます可愛くなったね」
私「いや、そんなことはありませんよ(*' '*)」
相変わらずのバカップルぶりです(笑)。

おいしい食事を楽しくいただいて、そして私の家へ。
私「すいません。片付いていなくてf(^ー^;」
外で待たせるのは申し訳ない季節なので、部屋に入って壁を向いてもらっている間にお掃除。ダーリン、毎度ごめんなさい……。見せられるくらいに落ち着いたところで、ダーリンに抱きつきます。久しぶりの体は気持ちが良すぎて、あっという間にイッてしまいました。
私「ごめんなさい。すぐにイってしまって」
ダ「ううん、気にしないで」
私の体を一番気持ちよくできるのは、やっぱりダーリンなんだなーとしみじみ思います。
私「浮気しなくて良かった(^-^)」
ダ「偉かったねえ(と、頭なでなで)。どうやって口説かれたの?」
これこれしかじか、と説明します。
私「Aさんは頭が良くて、話をしていて楽しくて、優しいし、マメに会ってくれそうだし、お金も持っているし、もったいなかったなあ」
ダ「それはもったいないね」
私「そうなんですよー。次の日、失恋したみたいな気分になりました。もう自分からは会いに行けないんだなって」
ダ「また遊んでもらえるといいね」
私「そうですね」
けど私が言ってほしいのは、そういう言葉じゃないんですよねf(^ー^;
私「……もし私が浮気していたら、どうしました?」
ダ「うーん、どうだろう。実際なってみないと分からないなあ」
私「怒ってました?」
ダ「けど、そういう立場でもないし」
私「悲しかった?」
ダ「うん……少し悲しかったかも」
私「ほんと?」
ダ「うん」
そうそう、そうこなくっちゃ(笑)。
ダ「でも瑠璃の可能性をせばめているみたいで、申し訳なく思うよ」
私「ダーリンのせいじゃなくって、私が自分の意思で断ったんだから。ダーリンだけいてくれたらいいんです(^-^)」
って、グラっときたことなんてすっかり忘れちゃってます(笑)。

私「そろそろ時間が」
ダ「今何時?」
私「えーと、○時です」
ダ「じゃあ○時半頃帰ろうかな」
私「もうシャワー浴びます?」
ダ「ううん、もうちょっと」
確かにこの暖かさから抜け出すのは、ちょっと勇気の要る季節です。もう少し時間があるのなら……。
私「もう一度、シテほしい(*' '*)」
ダ「いいよ」
私「大丈夫?しんどくありません?」
ダ「うん、大丈夫」
私「エッチでごめんなさい」
ダ「エッチなほうが嬉しいよ」
やっぱりこんな自分を見せられるのはダーリンだけかも。少しでも長く一緒にいたくてイカないようにと頑張ってみましたが、あえなく陥落する私なのでした。

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